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息:鼻呼吸でゆったりした息づかいをしましょう。長い息は「長生き」の秘訣です。
食:暴飲暴食は避け、栄養のバランスを考えた食生活をしましょう。
動:人間の身体の造りに添ったバランスの良い動き方をしましょう。
想:おおらかな考え方、想い方をしていきましょう。
操体では「息・食・動・想」の4つを「誰も肩代わりしてくれない人間(個人)としての最低生活行為」としています。すなわち自分自身で行わなければならない生活行為であり、例えば、
口での呼吸をしていれば気管支や肺に負担をかけ、また顎もあがっていき、身体に「歪」をもたらします。
偏った栄養素の摂取、急いだ食し方等を行っていれば肥満や内臓へ負担を与え、身体の内面に「歪」をもたらします。
間違った体の使い方をしてれば筋肉に疲労を与えつづけ、それに付随する骨(関節)は筋肉の緊張(硬結)の度合いに変容し、身体に「歪」をもたらします。
憤りは腹を緊張させ、嘆きは背が丸まり、高慢は胸が反り返る、等、マイナスまたはネガティブな想いは身体に歪をもたらします。
と、4つの行為のひとつでも崩れた様子を持っていると身体は歪となり、歪は筋・骨格系の変容をもたらし、徐々に神経の流れを乱し、疾病の元となっていきます。
逆にそれぞれの行為の内1つを正していくことで他の3つも正されていきます。 4つの行為のバランスはどれかが崩れると他も崩れていき、どれかが正されると他もただされていくという「同時相関相補性」の関係にあります。
さらに操体では5つ目のエレメントとして「環境」を付け加えています。「環境」は自己によって変えられることもあれば、自己をそれに適応させること、または現状よりは良いと思われる環境へ移る等いくつかの考えがあります。「環境」はストレスを生みます。いくら先の4つの要素が満たされていても「環境」が悪いとバランスが崩れていってしまうのです。操体はこの「環境」を考えることによって単なる人の健康という概念を越えて、広く「社会」にも問いかける考えを持っています。
このような考えこそ真の「ホリスティック」と言えるのではないのでしょうか。橋本敬三先生は人体の病に対し、半世紀以上前から既に「ホリスティック」の概念で接していたのです。ただしその概念が当時の医学界では人体の組織(細胞)的問題から抜き出ていたために「医学」として受け入れ難かったのでしょう。しかし現在では医学界は疾病に対し単なる細胞レベルの問題ではないことに気づきはじめ、医学界から操体に歩み寄りはじめています。また、医学界以外にもスポーツ(武道)界、美容業界、カルチャー(健康講座、生き方講座)、福祉業界等、さまざまな分野に操体法は「操体」という文化として招かれ、ここに操体法が操体となり単なる「治療法」ではない奥深さ・懐の深さ・幅広さがもたされています。
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